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夜な夜な女性の後をつけて猥褻行為を繰り返していた大学生

2008年07月27日(曇り、晴れ)
超〜久しぶりに新件裁判を傍聴することができました。この裁判の前に判決だけの裁判を1件傍聴しましたが、どうも、久しぶりに傍聴するとメモを取るのが超〜下手になっていました。裁判長や検察官、弁護人、被告人の喋っているスピードに全然ついていけませんでした。すぐさまそのことを反省して、この裁判では集中力を高め必死にメモしました。いつも描く簡単な被告人のスケッチも手抜きのようになってしまいましたが、手を抜いた訳ではなくメモを取ることに集中し、スケッチを取る余裕が低下してしまいました。やっぱり継続的に裁判を傍聴していないと傍聴の腕(?)が鈍る事が解りました。って言ってもしばらくはたまにしか傍聴できないと思います。さて、今回の傍聴日記は、強制わいせつの裁判でした。
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[傍聴年月日] 2008年7月中旬
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[罪名] 強制わいせつ致傷、強制わいせつ、強盗(新件)
[事件の概要] 見ず知らずの女性にいきなり抱きつき胸を鷲掴みにした
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[登場人物] 仮名です
被告人:東大もとくらお(黒縁メガネ、25歳、男性)
裁判長:お気に入りのコンビ(めがね、50歳後ぐらい、男性)
右陪審:お気に入りのコンビ(中年、50歳後半ぐらい、男性)
左陪審:お気に入りのコンビ(若い、頭髪真ん中分け、40歳前半ぐらい、男性)
検察官1: 小さなイノシシっぽい、メガネ、40歳後半ぐらい、男性
検察官2: 50歳前半ぐらい、女性
弁護人1:メモ無し(男性)
弁護人2:メモ無し(男性)
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この裁判は比較的大きな法廷で行われましたが、朝一番の裁判のためか比較的空いていました。途中から傍聴人が増えて満席近くなりましたが、久しぶりの傍聴のオイラにとっては傍聴しやすい(?)環境でした。しかし、法廷は空調があまり利いていなくてちょっと暑いです。地球環境保護が叫ばれる中、"冷房は程々に!"が徹底されているような気がします。空調は慣れだから少しぐらい温度が高めでも何とかなりますよ。でも傍聴人は薄着になれば何とかなるけど、裁判長とかは黒い法服を着なければならないので大変だなぁ〜とおせっかいな事を感じました。

そんなことを思いながら傍聴席に座って待っていると、被告人が刑務官に挟まれて入廷してきました。被告人の第一印象はかなり礼儀正しそうな印象を受けました。その後すぐに裁判長3名がお見えになりましたが、オイラが好きな3人コンビでした。この3人の裁判は安心して傍聴できるので好きです。裁判を裁判長の好き嫌いで判断してはいけませんけどね・・・。

すぐに被告人が証言台の前に呼ばれ"人定確認"が行われました。被告人は昭和58年生まれの25歳。東京生まれ東京育ちの学生さんでした。

被告人は学生さん


裁判長に名前や住所を確認されている間、被告人は立ったままなのですが、両手の手のひらを太股にピッタリとつけて「気をつけぇ!」の姿勢で礼儀正しく答えていました。本人であることが確認されたので、検察官から公訴事実の読み上げが行われました。その直前に裁判長から、"被害者の名前は言わないように!"と注意があり、検察官は"3人の被害者がいますが、古い順にA,B,Cさんとします"という説明をしていました。

<公訴事実> 抜粋
・平成19年10月19日 PM11:10頃 東京都○○区○○の路上を通行中のCさん(当時31歳)に、いきなり背後から抱きつき両胸を鷲掴みにした。Cさんが騒いだため左手を口に当て、さらに右胸を揉んだ
・平成19年10月19日 PM10:50頃 東京都○○区○○の路上を通行中のBさん(当時25歳)の両肩をいきなり掴み、建物の階段下に押し込み、仰向けに倒れたBさんのスカートの中に手を入れ陰部や臀部を触った。Bさんは転倒した際に、お尻に加療1週間を必要とする打撲を負った
・平成19年10月17日 AM1:40頃 東京都○○区○○の路上を通行中のAさん(当時22歳)の後を付け路上でいきなり胸を揉んだ。驚いたAさんは転倒し、転倒したAさんのスカートの中に手を入れ、さらに太股などを揉んだ。Aさんが転倒した際に落としたショルダーバックと手提げ袋をひったくって逃げた。ショルダーバックの中には現金12万円が入っていた

<罪状認否>
被告人:「私のしてしまったことに間違いありません」

ということで全面的に公訴事実を認めています。このあと、検察側と弁護側双方から詳しい冒頭陳述が行われました。

まずは、検察側からの冒頭陳述ですが、裁判員制度を前提にしたTVモニターを使ってのプレゼンでした。が、ハッキリ言って超下手でした。何が下手かって言うと、"普通のサラリーマンだったら絶対に使わないぞ!"っていうくらい見にくい色の組み合わせを使っていてしかも、資料に書いてある字が小さすぎて全く読めませんでした。もっと資料に使う配色や字の大きさに気を使わないとTVモニターを使う意味が全くないと思います。色の使い方が派手なだけじゃ意味ないです。見やすい配色の研修などはしないのでしょうか?っていうかそう言う意識がないんでしょうね???これは裁判所に声を大にして言いたい!!裁判長もメガネを外して手元のモニターの画面5cmぐらいまで顔を近づけて資料を見てましたよ。

<冒頭陳述>:検察側・・・喋り方は非常にゆっくりした口調で聞きやすかったです
・被告人のシンボルは濃いグリーンの色に黒の文字を乗せているので全く読めない
・被害者のシンボルは「赤」、「ピンク、「オレンジ」と派手なだけで見にくい
・シンボルの横に書いてある説明の文字が小さすぎて全く読めない
・全体的に色の使い方(配色)が下手過すぎる

(犯行に至る経緯)
・犯行当時は24歳
・住居地で母親と同居
・犯行時は私立大学に通っていたが、大学に行ったり行かなかったりだった
・被告人は平成19年春頃から下着泥棒を繰り返していた
・平成19年夏頃には、一人歩きの女性へのわいせつ行為を繰り返していた(約20件)
・当初はすれ違いざまに女性のお尻を触って逃げるような態様だった
・起訴されたのは3件

<平成19年10月17日 AM1:40頃 : 被害者Aさん(当時22歳)>
被告人は被害者Aさんが一人で歩いているのを見つけて後を付けていった。するとコンビニに入っていったので外で出てくるのを待っていた。コンビニから出てきたAさんの後をさらに付けていき、人気の無くなった路上でいきなり胸を掴んだ。その勢いでAさんは転倒したが、転倒したAさんのスカートの中に手を入れさらにお尻を揉んだ。ここでAさんが大声を出したため、被告人は一旦は現場から逃げたが、少し先の物陰から転倒したAさんの様子を伺っていた。再度Aさんの体を触りたいと思ってみていたが、Aさんがショルダーバックを持っているのを見て、服などを買いたいと思いAさんのバックを取りに戻り、Aさんからバックをひったくって逃げた。(※この時、検察官は途中から"Cさんは・・・"と間違えて発言していました)

<平成19年10月19日 PM10:50頃 : 被害者Bさん(当時25歳)>
この日も路上を一人で歩いているBさんを見つけ後を付けていった。廻りには人がいなかったので、いきなりBさんのスカートを捲り上げ、大腿部や臀部を触った。そして両肩を掴み、建物の外階段下に押し込み、仰向けに倒れたBさんのスカートの中に手を入れ、さらに陰部や臀部を触った。Bさんは転倒した際に、お尻に加療1週間を必要とする臀部打撲等の傷害を負った。この犯行中に自転車のライトが顔に当たったので逃げた。

<平成19年10月19日 PM11:10頃 : 被害者Cさん(当時31歳)>
Bさんの事件から20分後、一人で路上を歩いているCさんを見つけ後を付けていった。そしてCさんの背後に近づき後ろから両胸を鷲掴みにして揉んだ。Cさんが体を動かし悲鳴を上げるなどして抵抗したので片手で口を押さえて、もう片方の手で胸を揉み続けた。その後、現場から逃走した。


<冒頭陳述>:弁護側・・・喋り方は非常にゆっくりした口調で聞きやすかったです
・控訴事実については争わない
・被害者Aさんから窃取した金額が、被害者の言い分(12万円)と被告人の言い分(5万円)で食い違っているが、示談が成立した事を踏まえ争うつもりはない
・また、その窃取したショルダーバックは被害者Aさんが転んだところから7〜8mほど離れていたところに落ちていた物を拾ったものであり、被害者Aさんが主張しているような,Aさんと揉み合いになってAさんの手から無理矢理奪った(ひったくった)ものではない。現金も12万円ではなく5万円強だった。これら検察官の主張は食い違っているが争うつもりはない

(情状について)
・被告人は父親の死によって現実を受け入れることが出来なくなり、日々ストレスを感じていたが、家族の前では明るく振る舞っていた
・父親が生前、自宅にいる時間になると寂しさを紛らわせるため無理に外出して飲酒をしていた
・父親の死の寂しさを紛らわせるために酒を飲むことが多くなった
・今回の件は犯罪だとはわかっていたが、そういった寂しさやストレスを解消するためにやってしまった
・犯罪を行った時は一瞬だけストレスが解消できた
・これらの事情によって犯してしまった犯罪であり、単なる性欲だけに基づく犯罪行為ではない
・現在は被告人はやったことを反省し、反省の日々を送っている
・事件当時は自分のことしか考えていなかったが、今は、被害者の苦痛を考えて反省している
・事件現場が被告人の自宅のそばなので、今後、被害者と顔を会わせることを避けるために引っ越しを考えている
・母親と兄が今後の生活を監督していく
・前科前歴はない
・被害者3名のうち、2名とは示談が成立している
・残り1名も弁護人を通じて示談することを前提に交渉中

そうです。そうなんです。この被告人は自分の家のすぐそばでこの"強制わいせつ行為"を繰り返し行っていたのです。自分で20件ぐらいはやっていたと供述しているので、この被害者3名の他に最低でも17人の被害者がいるのです。こういっては何ですが、自分の家の近くでやるとは大馬鹿者です。近くだろうが遠くだろうがこんな犯罪行為はやってはいけないことですが、そういうことも考えられないほどストレスが大きかったんですかね?理解しにくいです。

ここで、裁判長からはこの裁判は公判前整理手続きが取られていて、被告人は事実を争わない旨を主張しているため、この裁判の要点は"情状"だけに絞られていると説明がありました。採用した証拠や被告人尋問と母親の証人尋問を採用する事の説明もありました。

続いて、検察側から採用された証拠の説明がありました。これもTVモニターを使ってやったのですが、表示された事件現場の地図は全く読めない状態でした。

<証拠の説明>
甲1号証:被害者Bさんの供述調書(以下、女性検察官が読み上げた内容を抜粋記載します)
「この日は友人と会うために○○駅(事件現場)に来た。この場所に来たのは3回目。道が良くわからず駅を探して迷っていた。この日は小雨が降っていた。駅を探して道を歩いているとなんとなく嫌な気分がして後ろを振り返ると一人の男性が歩いていた。言葉では表現しにくいが、なんとなくその男性につけられているような気がした。その後も2,3回振り返ったがやはり男性がついてきている感じがした。しばらくすると雨がやんだので傘を閉じてバックと共に傘を右手に持ったら、その直後、ものすごい勢いで走ってくる足音を聞いたので、ビックリして後ろを振り返ると、先ほどまで後ろを歩いていた男性が走ってきた。いきなり両肩を掴まれてビルの外階段下に押し込まれ尻餅を付いてしまった。スカートの中に手が入ってきて太股やお尻を触られ、小さな低い声で"やらせろ!"と言われた。この時、パンティの中に被告人の手が入ったままだった。そのままパンティを脱がされそうになったので、このままではレイプされると思い、必死で暴れて抵抗した。その時に脚のスネをどこかにぶつけてしまったらしい。被告人は黒い野球帽を深めにかぶっていたがその顔は良く覚えている。犯人はそのかぶっていた野球帽で口を塞がれたがメッシュの部分で押さえつけられていたので声を出すことは出来た。しばらく抵抗し続けていると、小さな低い声で"手を離せ!"と言われた。男性の言うことを聞かないと殺されてしまうと感じたので、犯人の襟首から手を離すと男性は走って逃げていった。犯人が逃げた方向とは別の方向に逃げたら駅に着いた。すぐに携帯電話で友人に電話をして助けに来てもらった。自宅に帰ってお風呂に入るとお尻とスネが真っ赤になっていた。この傷は犯人と争ったときに出来たものである。事件の後、病院に行ったがお尻は加療1週間が必要な臀部打撲等の傷害と診断された。事件の後は、一人で歩くのが怖く、ついつい後ろを振り返ってしまう。毎日のように夢に見て恐ろしくて苦しんでいる。軽い刑で社会に戻らないように厳罰な処分を期待する」

甲2号証:被害者Bさんの診断書

甲3号証:引き当たり捜査報告書
※現場見取り図が表示されたが文字が小さすぎてまったく見えねぇ〜!

甲4号証:被害者Cさんの告訴状

甲5号証:被害者Cさんの供述調書(以下、女性検察官が読み上げた内容を抜粋記載します)
「路上を歩いているとフード付きジャンパーを着た男からいきなり胸を揉まれた。この日は小雨が降っていたので、男性の足音にはきがつかなかったが、気が付くと男性が目の前にいた。男性からは酒の臭いがした。無言で抱きつかれ両胸を強い力で揉まれた。怖くて大声で叫んだが、周囲には人がいなく誰も助けには来てくれなかった。必死で逃げようと暴れたが鼻と口を手で塞がれて苦しかった。口を塞いだ手はしっとりと濡れているような感じで女の子のような手だったと記憶している。苦しくなってしゃがみ込んだときに車が通りかかりライトが私と男性に当たった。そのライトにビックリして男性は走って逃げていった。逃げたときの犯人の横顔が目に焼き付いている」

甲6号証:引き渡り捜査報告書
※相変わらず全く見えない現場見取り図が表示された

甲7号証:捜査報告書
     被害者3名の年齢を特定する資料

甲8号証:被害者Aさんの告訴状

甲16号証:被害者Aさんの被害届
「被害金額ショルダーバック5万円、現金12万円・・・(この説明の時だけ検察官の声が小さくなりめちゃくちゃ早口で何を言っているのか聞き取れませんでした)」

甲10,17号証:被害者Aさんの供述調書
「昼間は○○(事件のあった駅名)でアルバイトをしていて、夕方に大学に行ってから、また○○に戻ってきた。この頃は精神的に落ち込んでいたので友人の家に遊びに行こうと道を歩いていると、背中にもの凄い衝撃を受けた。驚いて振り返ると見知らぬ男性(犯人)から突然、胸を掴まれた。右の胸だったか左の胸だったかはハッキリ覚えていない。そのときに肩に掛けていたショルダーバックが右の手首まで落ちてきたが手からは離れていない。胸を掴まれた拍子で尻餅をついてしまった。すると犯人はスカートの中に手を入れてきて両手で太股を触ってきた。悲鳴を上げると犯人は急に立ち上がり逃げていった。この間の出来事を非常に長く感じたが、あとで警察と共に再現してみると30秒ぐらいの出来事だった。犯人は友達の住んでいる家の方向に逃げていった。助けを求めようと電話しようと考えたが、もし友人が犯人と鉢合わせになってしまったらマズイと考え直し、他の友人に電話したが繋がらなかった。110番をしようと思って、電柱に書いてある住所表示を探してウロウロしていたら、先ほどの犯人がまた現れ、左手に持っていたショルダーバックを引っ張られた。奪われまいと揉み合いになったが結局ひったくられて、他に持っていた手提げ袋と一緒に持って行かれた。"ドロボー"と叫んだが、誰も助けが来ることなくそのまま犯人には逃げられた。最初に胸を掴まれたときと、バックを奪われたときで2回尻餅を付いてしまった。路上で座り込んで泣いていると、通りかかったおばさんやタクシーの運転手から声をかけてもらった。警察が来てくれたが、その時は動揺していて被害状況をうまく説明できなかった」

甲12号証:実況見分調書
※相変わらず全く見えない現場見取り図が表示された

この時点で10:00から始まった裁判は11:00近くになっていました。午前中はもう1件、他の裁判を傍聴したかったので、この裁判はあと1時間残されていましたが、ここで法廷を後にしました。

<今回分かったこと・結論>
・女性の一人歩きは危険に遭遇することもあるので十分注意しましょう
・特にヘッドフォンをしての一人歩きは物音に気が付かないことがあるので危険です
・小雨の日は犯罪が多いのかもしれません


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2008.07.27 | わいせつ系 | トラックバック(0) | コメント(0) |

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